大阪万博 国宝級展示品ばかりのイタリア館
何かと話題になっていたイタリア館、絶対に行きたかったのですが抽選ではずれまくり、結局万博2日目の9時ちょうどくらいに入場した時(入場から10分後に予約解放される)の枠で予約できました。
イタリア館の前には、並んでいる人も多い〜!

中に入ると、イタリア伝統工芸を紹介するためなのか、実際に作品を制作している方がずらりといます。
私が見た時は、たくさんの糸を操ってレース刺繍をしていました。
まさに職人技!(写真撮るの忘れた・・・)
こんな銅製品も展示してあって、会場に入るまで飽きません。

そこから小部屋に通されて、イタリアの映像が流されます。
それが終わると・・・なんとスクリーンが開いて、展示室が現れました!

イタリアの現代アート?
ずらりと並んだ心臓・・・
後から知ったんですが、この30個の心臓をコマ送りすると、心臓の鼓動を打つ動きになるそうです。

・・・で、真ん中で存在感を放つのはイタリア館の目玉等も言える展示、「ファルネーゼのアトラス」!

天球をかつぐ巨人アトラス像、およそ1900年前に制作されたものらしいのですが、発掘されたのは天球と胴体の一部らしく、そのほかは発掘された16世紀頃に足されたとのことです。
・・・にしても、なんという重量感!

石でここまで掘れるんですか?
どの角度から見ても完璧・・・

滝のような、大迫力のマント。
圧倒的な存在感に、言葉を失いました。
こんなものすごい彫刻を、はるか大昔に作り上げたとは!
そして人間の造形美を究極まで表現しているなと感じました。
さて少し進むと、1500年頃に制作されたミケランジェロの彫刻、「キリストの復活」があります。
こちらもかなり大きい!
あらためて、大理石って美しいんだなと思いました。
(よく見ると十字架とキリスト像の石がちょっと違う)

そしてその隣の暗い部屋に入ると・・・
カラヴァッジョの名作「キリストの埋葬」が展示されています。

明暗の強いコントラスト、そして効果的な照明で、心にズン!ときます。
こちら1600年頃の作品らしいのですが、こういう絵画の表現では頂点に達した感ありますよね。
ここまでももうすでに満足感はいっぱいなのですが、お宝はまだまだ続きます。
お次はなんと、レオナルド・ダ・ヴィンチの手描きスケッチです!
ほ、ほんもの〜!!

こちら「金箔製造機」の発明スケッチらしいです。
下の写真は糸を織る機械とのこと。

芸術家でもあり、発明家でもあったダ・ヴィンチの天才ぶりが垣間見れますね。
もっとじっくり見たかったんですが、ここは行列になっていて係の人が
「立ち止まらないでくださーい!前に進んでください」
と促すので、写真を撮るのが精一杯でした(フラッシュ撮影は禁止ですが、撮影はできます)。
そして今度は、昨日から展示が始まったというヴェナフロのヴィーナス像が!!

こちらも1900年前くらいに制作されていたものらしいのです。
美しすぎる・・・!

斜め後ろから見た像・・・
石ということを忘れるような柔らかさを感じます。

噂に聞いていたとおりの国宝級の展示物、そして実際に見た時の迫力・感動は衝撃的とすら感じました。
正直、イタリア館に行っただけでも万博に行ったかいはある!
本当の芸術を見てもらいたいというイタリアの本気度よ。
陽気で少し軽薄(?)なイメージのイタリアの秘めた情熱を浴びて、いつかまた行きたいなと思いました。
大混雑のイタリア館ですが、色々な抽選を駆使し、それでもダメなら当日なるべく早く入って当日予約を取るなどして、ぜひ行ってみてください。
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イラストレーター翠唯(すい)
退職後、充電期間を経てフリーのイラストレーターとして活動中。
シズル感のある飲食物や、きらめき感のある情景を描きます。
企業PRイラスト、書籍や雑誌の挿絵・装画制作、教科書挿絵など実績多数あり。
得意モチーフ:飲食物、着物、制服
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